あらすじ
大阪・岸和田で呉服店の長女として生まれた糸子は、神戸の祖父母の元に遊びに行った時に初めて見た西洋のドレスに、一瞬にして心を奪われた。ドレスを初めて見た時の感動が忘れられなかった糸子は、洋裁専門の裁縫の道を歩みたいと思っていた。これに反対していた父だったが、糸子の熱意に負け、呉服店を託す。20歳で念願の洋裁店を開店し、やがて結婚。子どもにも恵まれて幸せな生活を送っていた。1937年、日本には戦争の影が迫っていた…。戦火に巻き込まれながらも、必死に自分の道を歩んだ糸子のたくましい人生に心が揺さぶられる。