木村拓哉さん主演の人気シリーズ『教場』がついに映画化。 警察学校を舞台にした圧倒的な緊張感の中で、第205期生徒の門田(かどた)を演じる綱啓永さんにインタビューしました。撮影時のエピソードやプライベートの素顔まで、綱さんの今の思いをたっぷり伺いました。
映画『教場 Requiem』作品紹介
原作は累計発行部数140万部を突破、長岡弘樹による新感覚警察ミステリー小説「教場」シリーズ(小学館刊)。映像化第1弾は2020年に放送されたSPドラマ「教場」。
主演の木村拓哉演じる風間公親の白髪まじりの髪型と右目が義眼というインパクトの強いビジュアルと、警察学校という密室を舞台に繰り広げられる冷酷無比な鬼教官・風間と警察官になるための生き残りをかけた生徒たちとの過酷な授業は新春から話題をさらい、その後も続々と映像化。
2021年には続編となるSPドラマ第2弾「教場Ⅱ」が、2023年4月期月9枠にて放送された「風間公親-教場0-」では、風間の刑事時代に遡り、警察官として適性がないと判断した生徒には容赦なく退校届を突き付け決断を迫る冷徹な隻眼教官はいかにして生まれたのか…その謎に迫る誕生秘話が描かれるなど、大人気シリーズとなった。
そして、連続ドラマから3年の月日を経て、シリーズ史上初の映画化が決定。
「教場」を作り上げてきたゴールデントリオ〈主演:木村拓哉 × 監督:中江功 × 脚本:君塚良一〉が再集結する!
果たして、今作ではどんな想いを抱えた生徒たちが登場するのか…
「私は君たちを警察官にするつもりはない」
2026年、鬼教官・風間公親が帰ってくる!!
シリーズ集大成として2部作にて公開
(※映画『教場 Requiem』公式サイトより引用)
映画「教場 Reunion」(前編)
2026年1月1日(木)NETFLIXにて配信中
映画「教場 Requiem」(後編)
2026年2月20日(祝・金)劇場公開
●X @kazamakyojo
●Instagram @kazamakyojo
●TikTok @kyojo_eiga
「これを次のステップへの土台に飛び立ちたい」伝統のドラマ『教場』への覚悟

ー『教場』という作品に出ることが決まったときの感想を教えてください。
綱啓永さん(以下、綱):この業界で歴史のある『教場』という作品に出られること自体、一俳優としてとても光栄でうれしい出来事でした。もう大興奮しましたね。
これを次のステップに活かして、僕は飛び立っていきたい。それだけの意気込みを持って臨みました。
ー『教場』に対してどのようなイメージや印象を持っていましたか?
綱:この仕事をしていると、周りから“『教場』の現場がどんな感じか”を聞くこともあって。結構緊張感のある現場だという話だったので、少し怖いなという思いもありました。
過去作からも、緊張感が伝わってくるので、とにかく覚悟を持って臨むべきだと。
実際、警察学校の生徒は、覚悟を持って教場に集うと思うんです。ということは、僕ら俳優自身も覚悟を持ってこの作品に挑めば、きっと実際の警察学校の生徒の心情と通ずると思うんですよね。
これだけ重みのある『教場』という作品に出演する上で、覚悟がない人なんていないと思いますけれど、僕自身、頭の片隅で常に意識していましたね。

ー情報解禁の際のファンの方の反応は見られましたか?
綱:見ました。喜んでくれていましたね。
『教場』の出演については自分が思っているよりも何倍も大きな反響があって。
自分の想像よりさらに上を行く作品だったということ、その作品に携われた喜びを、ファンの皆さんの反応を見て改めて感じました。
ー演じられた門田はどんな人物ですか?
綱:馬鹿がつくほど純粋で正直で、飾り気がなくて、嘘をつかない人間だと思います。

ー今回の役どころも、ドラマ『366日』(2024年)の時と同じようにカメラを持つキャラクターですよね。
綱:『366日』の時に買ったカメラがあって、今回もそれを少しいじったりはしていたんですが、実際に劇中で使うカメラは違ったんです。そこで、劇中のカメラを借りて、現場で教えていただきながら使っていました。
ー綱さんにとって思い入れのあるシーンはどこでしょう。
綱:前編の最後で、金子大地君が演じる笠原のエピソードの一連がすごくグッとくるんです。
木村さんと僕と大地くんと、3人での教室のシーンで、撮影のときにも現場に張り詰めた緊張感があって。
木村さんと大地くんの芝居を僕が見ている立場だったんですが、本当に胸にきました。泣いちゃったし、大地くん、最高でした。
試写のあと(感極まって)大地くんに感想をLINEしたら、「いや、よかったよ。木村さんと啓永と3人で作ったシーンがそんな風に思ってもらえるシーンになったなら最高だぜ」ってだいぶアツい返信してくれて(笑)。
あのシーンは見る人の心に響くだろうなって思いますし、皆さんにも本当に楽しみにしていただきたい場面です。
「戦いに行くような感覚」205期生との絆

ー撮影現場に入られて、雰囲気や印象に残っている出来事はありますか?
綱:印象に残っている出来事はありすぎるんですが…。中でもやはり、クランクイン前の訓練の日々ですね。
聞いた話だと『教場Ⅰ』『教場Ⅱ』の時の方がもっと厳しかったらしいんですが、それでも現場に来るたびに胸がぎゅっと締め付けられるような感覚は、訓練の時は常にありました。
それこそ、まだ205期の生徒たちとの関係も深まっていない状態での訓練。
警察手帳などの携帯品の点検訓練もあったんですけれど、その時ってまだチームとして出来上がっていないので、「1対1対1対1……」みたいな状態で。
最初はスピードを求められていたので、戦いに行くような、そんな感覚でした。あの日々は今後も忘れないと思います。

ーなるほど、キャストの皆さんとは、訓練を通して交流を深めていかれたんですか。
綱:実は、僕はあまり訓練に出られなくて個人練習が多かったんです。
だからクランクイン前にみんなと絆を深められたかと言われると、そういう時間はあまりなかったですね。撮影しながら絆を深めていったというか。
でも実際の警察学校の皆さんも、入った時は「はじめまして」の人が多い中、徐々にチーム感が芽生えて卒業に向かっていくわけですよね。
僕自身も、クランクインの時点で、警察学校に入学したての人と同じように、生徒役のみんなとの関係値がまっさらの状態。
徐々に友情を深めていって「卒業=クランクアップ」に向かう状況は、警察学校の生徒さんとも重なるので、結果的にはよかったのかもしれません。
憧れの座長・木村拓哉さんの凄さ、クセ強めのキャストとの出会い

ーキャストの皆さんの印象を聞かせてください。
綱:木村さんは言うまでもなく憧れの方なので大好きですし、撮影中は風間教官なので気迫もあって「怖い」雰囲気もありましたけれど、それを差し置いても、とにかくかっこよかった。
生徒役に関しては、みんな本当にいい人ばかりでした。
でもクセ、強かったな(笑)。
良い意味で面白い人が多かったです。僕には持っていない感覚を持っている人が多くて、変わっている人も多かった印象です。
ーそれはお芝居に関して、ですか?
綱:いえ、人間性が変わっている人たちが多くて。(笑)
でもこれは悪い意味じゃないですよ、全然いい意味です。
倉(悠貴)くんとか、もうめちゃくちゃ面白くて大好きなんですけど、急にお手玉を始めてびっくりしました。
掃除をするシーンで軍手をつけていたんですが、僕が普通にたたずんでいたら、「ツナきゅん、軍手貸して」って言われて。
「はい」って渡したら、少し離れたところに行って1人で5分10分お手玉をやって「ツナきゅんありがとう」って。不思議な人でした(笑)。

猪狩(蒼弥・KEY TO LIT)くんとかもね、本当に「いい人」の代名詞というか。
やっぱり木村さんと(事務所の)先輩後輩という関係値から、木村さんとの接し方ひとつ取ってもしっかりしていたし、周りの人に対してもすごく気を遣える人なんだなと感じました。
ー木村さんと一緒にお芝居をしてみて、いかがでしたか?
綱:いやー、パワーありますよね。言葉一つひとつの重みが違う。
セリフの掛け合いはキャッチボールですけど、毎回150キロのストレートが来るみたいな、そんな感覚ですよね。
言葉一つひとつが心に刺さるような凄さがあり、僕もああなりたい、と思いました。
ーお芝居の話もされたのですか?
綱:お芝居の話をすることはなかったです、僕は。
している人いるのかな?いるならうらやましいです。
僕はちょっと恐れ多くて言いだせなかったですね(笑)。ただ、お芝居中だけは会話できる…みたいな、不思議な感覚でした。
ー現場の雰囲気は…?
綱:雰囲気がずっと硬くて怖いかということでもなく、スタッフの皆さんは本当に気さくな人ばかりで、すごくいい現場だったと思いますね。
今回の作品は、まさに「最終章」というだけあって、すごく綺麗に終わるので、続きがあるのかないのか…。ここは僕自身も気になる部分です。
205期の生徒、みんなが思っていることとしては「これを最終章にしてほしい。僕たちが最後がいい。」僕たちで完結してほしいって、現場でも話していました(笑)。
次ページ:やっぱり僕の一番は「ファンの皆さん」です!
