株式会社U-NEXTが提供する動画配信サービス「U-NEXT」とモバイルサービスが融合した「U-NEXT MOBILE」。
U-NEXTと20ギガのモバイル通信プランのセットで、ポイントを活用すると実質毎月2,489円で利用可能です。
事業を支えるCX本部の渡辺未来さんとマーケティング部の野田佳孝さんに、U-NEXTユーザー必見のサービス情報をたくさん語っていただきました。
U-NEXTポイントの新たな使い道として。サービス誕生の裏側

ーU-NEXT MOBILEというモバイル通信サービスの概要について、教えてください。
野田佳孝さん(以下、野田):U-NEXT MOBILEは昨年11月18日にローンチしたばかりの新サービスで、毎月20ギガを使えるワンプランで提供しています。
名前の通り動画配信サービス「U-NEXT」との結びつきが非常に強く、U-NEXTの契約者が毎月もらえるポイントをU-NEXT MOBILEの支払いに充てることができます。
U-NEXTの月額料金は2,189円ですが、毎月付与されるポイントをU-NEXT MOBILEの月額料金の支払いに活用すると、実質月額2,489円でU-NEXTとU-NEXT MOBILEがセットで使えるようになります。
ー動画配信サービスであるU-NEXTがこのモバイル通信サービスを立ち上げたきっかけは何だったのでしょうか。
渡辺未来さん(以下、渡辺): U-NEXTのユーザー数を伸ばす一方、解約率を下げる取り組みをさらに強化すべく、U-NEXT MOBILEのサービスを立ち上げました。
U-NEXTを解約されたお客様の声を集めていくと、他社サービスに比べて月額料金の高さがネックになっていて、そこをさらに紐解くと、毎月もらえるポイントを有効活用しきれていないお客様が月額料金を高いと感じている傾向が見られました。
U-NEXTのポイントは、映画のチケットや最新映画のレンタルなどに使えますが、「毎月余すことなくポイントを使ってもらうにはどうしたらいいか」と考えた時に、生活インフラとして欠かせないモバイルサービスで、ポイントを基本料金の支払いに充てられるようにするのはどうか、という案が出ました。
ポイントの利便性を高めることで結果的に、U-NEXTの解約率の改善にも大きく貢献できるのでは、という仮説です。
まだサービス提供開始から半年であり、これからさらにデータを集めていくところではありますが、数字を見ても解約率を下げるという狙いにはマッチしている印象があります。
ーU-NEXT MOBILEの立ち上げの時、難しかったところはありますか。
渡辺:実はU-NEXTは、モバイル通信事業自体には10年以上取り組んできていて、グループ企業が提供するMVNOサービスを含めたサービス設計や運用のナレッジはしっかり積み上がっていました。ですが、いざU-NEXTでモバイル通信事業を始めるとなると、営業とのかけ合わせなど、色々な苦労がありました。
今までモバイルに関わっていなかったセクターのメンバーと協業する機会も多く、お互いに理解を深めて議論しながら進めていきました。
ーU-NEXTを利用できるところがオリジナリティのある強みだと感じますが、U-NEXT MOBILEならではの特徴を、改めて教えてください。
野田:最初にお話した通り、U-NEXTとのセット割引が適用されるところや、U-NEXTポイントをU-NEXT MOBILEの月額料金に使えるところです。
他にも、上限100ギガまで永久繰り越しができるところも特徴です。
ーグループ会社が提供するy.u mobileとの類似点も多いと思いますが、両者の違いはどこにあるのでしょうか。
渡辺:y.u mobileはヤマダデンキの店舗で対面での営業ができる強みをいかして、お客様のニーズに合わせるための3つのプランを展開しています。
U-NEXT MOBILEはオンラインのみで、コンセプトとしてはahamoに近いと思います。ahamoのシンプルさはユーザーにも浸透しているので、「分かりやすい」をまずは入口にしました。
また、y.u mobileはギガの追加チャージにポイントを使うことができますが、月額基本料の支払いにポイントを使えるのはU-NEXT MOBILEならではです。
ー他社のモバイル通信サービスと比較した時の、U-NEXT MOBILEの強みはありますか。
渡辺:モバイル事業者目線では、グループ会社という特徴を生かした強みがあると思っています。
グループ会社向けに卸している業務機器用の通信帯域と一般ユーザー向けの通信帯域をシェアして運用しているため、帯域の利用効率を上げる取り組みが実現しています。
これにより、ゆとりを持った帯域コントロールが可能なため、お昼休みや帰宅ラッシュのような多くの人がスマホを操作するピークの時間帯でも、回線が詰まりにくい設計になっています。
動画配信サービスの複数利用を、もっと当たり前に。U-NEXT MOBILEだからできること

ーサービスの中身について、もう少し詳しく伺います。ひと月に20ギガということですが、足りなくなった場合は追加購入する仕組みですよね。
渡辺:そうです。プランとしては20ギガの1プランだけですが、ギガの使用量に応じてある程度カスタムできるサービス設計にしています。
ギガが余る月もあれば、少し足りなくなる月もあるという使用量のばらつきをカバーできるのが、ギガの永久繰り越しと追加購入の仕組みです。
野田:ギガのチャージ料金自体も1ギガ330円、10ギガなら1,200円と他社と比べて安い金額で提供していますし、チャージしたギガも当然、永久繰り越しの対象です。
ー提供しているのは物理SIMではなくeSIM。その特色も、将来を見越してのサービス設計かと思いますが、この点はいかがでしょうか。
渡辺:去年発売されたiPhone17がeSIM専用になったということが、すごく大きいニュースでした。
しばらくの間は物理SIMもeSIMも両方使える端末がスタンダードではありますが、eSIMだけの端末も今後は必ず増えてくると思い、eSIMを採用すること自体はマストだと考えました。
eSIMだけにした理由は、主軸であるU-NEXTと同様に、オンラインで完結する使用感に合わせたかったからです。U-NEXTを利用していただいているお客様は、「この書籍いいな」「この最新映画見たいな」とオンライン上で購入する体験に慣れています。
SIMの到着を待つことなく、書籍や映画を楽しむのと同じ感覚でオンラインで完結するという仕組みにこだわり、eSIMオンリーで提供しようという方針になりました。

ーU-NEXT MOBILE立ち上げ時には、どのようなプロモーションを行いましたか。
野田: まずはU-NEXTを既にご利用いただいているユーザーにしっかり訴求していこうという考えのもと、インナープロモーションでの試行錯誤を繰り返しました。
普段からU-NEXTを使っていただいている方は、どこかしらで目に触れるような取り組みはある程度出来たと思います。
渡辺:U-NEXT MOBILEはU-NEXTが冠ブランドのサービスなので、U-NEXTユーザーには、「他社からの売り込みや広告が来た」のではなく、「U-NEXTの公式サービスなんだ」と、安心感を感じていただきやすかったと思います。
野田:外部でのプロモーションとしては、U-NEXTを過去に使っていただいた方に、改めて「モバイルとセットで使うとお得」ということをアピールしていきました。
MVNOの格安SIMと聞くと、どうしても品質に不安を感じる方も多くいらっしゃいます。昨年12月にユーザーアンケートを実施しましたが、今後も実際に使っている方のユーザーボイスや正直なレビューを集めて告知していきたいです。
ユーザーの一次情報は安心感や説得力があると思うので、これからどんどん行っていきたいプロモーションのひとつです。
ーすでにU-NEXTを利用している人にU-NEXT MOBILEを提供する流れかと思いますが、逆にU-NEXT MOBILEきっかけでのU-NEXTの登録も狙っているのでしょうか。
野田:もちろんそうです。
スマホの契約をU-NEXT MOBILEで見直ししていただければ月額2,489円でU-NEXTとスマホがセットで利用できます。今ご利用されている動画配信サービスはそのままで、プラスU-NEXTを楽しんでいただいても、毎月の固定費の削減が実現できるのではないかと思います。
渡辺:「Netflixは外せない。Amazonプライムで十分」というご意見もあるかと思いますが、そこに対して「U-NEXTに乗り換えてください」ではなく「一緒に使ってください」とアプローチしていきたいです。
ひと月あたりのスマホの月額利用料金が平均4,000~5,000円と言われていますが、その約半分の価格でさらにU-NEXTも使えるとなると、多くの方が固定費の削減になると思います。動画配信サービス同士で競合するのではなく、共存していく考え方を取り入れています。
ローンチから半年の現在地。今後の事業展開は―

ーU-NEXT MOBILEの現在の主なユーザー層や多くご利用いただいているライフスタイルなど、利用状況を教えてください。
野田:一般的なMVNOのユーザー層とあまり変わらず、少し男性が多めで30代40代がボリューム層になっています。
渡辺:ユーザーアンケートを見ていると、スマホプランなどの情報感度が高く、過去にも乗り換え経験のある方が「新しいサービスが出たから使ってみよう」というパターンが多い印象で、今後は30代・40代というMVNOの利用者の領域を超えていかないと広がっていきません。
オンライン契約の経験がある、または抵抗が少ない若年層をまずは伸ばしていきたいと思います。
ー特に印象的だったユーザーからの声やご意見はありますか。
野田:「U-NEXTを使っている人はこれ一択」「神プラン!」というご意見をいただけたのは印象的でした。
その他に多いのは「活用できていなかったポイントをスマホ代に充てられて助かった」というポイントの有効活用に関する声や、ギガの永久繰り越しに関する好評価です。
U-NEXTの既存会員にとっては、ポイントの活用先として重宝いただいていますし、モバイル視点では、ギガが消滅せず永久繰り越しができる仕組みを喜んでいただいています。
私個人としては、「通信の品質に不安だったけど問題なく使えている」という声を非常に嬉しく思います。
「U-NEXT MOBILEに乗り換えてからも問題なくちゃんと使えている」というお客様からの声は、これから乗り換えを検討いただく方の安心感にも繋がるのではないかと思います。
ー「特にこんな人はU-NEXT MOBILEを使ってほしい」というイメージはありますか。
野田:もちろんどの世代も全員にお使いいただきたいですが、あえて挙げるならやはり比較的若い方に使っていただきたいです。
渡辺:大手キャリアの無制限プランを選んでいる方は、ギガを気にしないでいい安心感を求めていると考えていて、そういったお客様にU-NEXT MOBILEを選んでいただくのは難しいと思います。
逆に、それ以外の方やオンラインで通信の乗り換え手続きをしたことがある方、電話番号を変えずに乗り換えるMNPの経験がある方で、20ギガの使用量にマッチする方はU-NEXT MOBILEとの相性がすごく良いと思います。
ー今後強化していきたいところや事業展開の展望を教えてください。
渡辺:この半年間と大きくは変わりませんが、ユーザーアンケートなども参考に、改善点やお客様のニーズをしっかりと捉え、サービスの拡充も含めて検討していきたいと考えています。
野田: U-NEXTを現在ご利用いただいている方に対してのU-NEXT MOBILEという存在の認知は一定進んできていると思っています。
しかし、「いざ一歩踏み込んで乗り換えよう」というところの一歩をなかなか踏み出さない方がたくさんいらっしゃるので、安心して飛び込んできてもらえるようなサービスの形を作っていきたいです。
渡辺:今は物価高で色々なものの値段が上がっていく中、生活固定費を下げて節約するために一番取り入れやすいのが、モバイルだと思っています。
「契約の手続きも手間がかかるから、後回しにしていたけどいよいよ重い腰を上げて…」という時にU-NEXT MOBILEというサービスを思い出してもらえるようにしていけたらと思います。
ー充実した取材になりました。本日は貴重なお話をありがとうございました。
