【y.u mobile】スマホもエンタメもワンセット。Y.U-mobile株式会社のビジョンとは

今回インタビューを受けていただいたのは、格安SIM「y.u mobile」を提供するY.U-mobile株式会社(U-NEXT.HD)、代表取締役社長の鹿瀬島礼さんです。

y.u mobileは、余ったデータ容量を期限なしで100GBまで貯められる「永久繰り越し」や動画配信サービス「U-NEXT」がセットになったプランが特長の格安SIMサービスです。

y.u mobileを提供することに込める想いや今後のビジョンを語っていただきました。

目次

y.u mobileのシンプルな設計。無駄なオプションは省いて、ユーザー負担の少ないサービスに

ーy.u mobileという格安SIMサービスを立ち上げた背景や経緯を教えてください。

鹿瀬島礼さん(以下、鹿瀬島):Y.U-mobile株式会社という会社自体が、ヤマダホールディングス(ヤマダデンキ)とU-NEXT HOLDINGSとの共同出資の会社になります。ヤマダデンキの家電量販店業界トップレベルの販売力と、弊社グループのサービスを作って運営する力を掛け合わせることでより良いサービスをお客様に提供できるのでは、という想いから企業立ち上げに至りました。

立ち上げから数年は別のモバイルサービスを提供していましたが、お客様にもっと分かりやすく、そしてグループ会社の強みを生かして「U-NEXT」がセットになったサービスを作ろうということで、y.u mobileが誕生しました。

ー企画段階で一番重視されたポイントや、同業他社との違いはどんなところにありますか。

鹿瀬島:「U-NEXT」とのセットプランがあるということ、「ギガの永久繰り越し」(ストック上限は100GBまで)やユーザー負担0円の「スマホの修理費用保険」があるところです。基本の音声オプションや、かけ放題サービス以外に有料オプションは設けないという部分はかなりこだわりました。

「U-NEXT」が利用できるという点はアピールポイントになりますし、「ギガの永久繰り越し」は繰り越せても翌月までというサービスが多かったため、お客様目線に立った時に「もったいない」という発想から生まれたものです。

お客様の利便性を追求して取り入れた「スマホの修理費用保険」は、実際にかなり好評をいただいています。年間の上限は30,000円(非課税)、2回までならスマホの修理費用が補償されます。

他社の場合は、スマホ修理の保険は月額プランとは別で、追加オプションとして提供されていることがほとんどですが、y.u mobileの場合はユーザー負担0円で別途料金を払っていただく必要はないので、この違いは結構大きいと思います。

ーサービスに対する反応は、SNSなどからデータを取っているのでしょうか。

鹿瀬島:日頃からSNSはチェックしていますし、ユーザーアンケートも定期的に行っていて、その回答率は比較的高いです。

お客様が真摯に答えてくださっているので、本当にありがたいです。

ー今までに印象的だったお客様の声はありますか。

鹿瀬島:「y.u mobileに乗り換えて良かった」というお声や「ギガを家族で分け合えるシェアプランを重宝しています」というご意見をいただくと純粋に嬉しいですし、もっと多くの方にサービスを知っていただきたいなと感じます。

サービスの改善面でいただいたご意見としては、我々も常に通信速度はチェックしているのですが、「速度が遅い」とご満足いただけなかったお客様がいらっしゃると、力不足を感じますね。

通信速度は多くの人が選ぶ基準にしているほど、中心的な部分ですよね。

鹿瀬島:そうですね。ご利用環境によって変化があるものですが、通信速度は我々も重要視しています。

y.u mobileは、混雑する時間帯の通信品質を安定させるために、弊社グループ内で帯域を有効活用しています。グループ企業では法人事業者向けに通信を利用していますが、この法人向けと個人向けで通信のピークタイムがそれぞれ異なるため、ピークトラフィックが分散でき、安定した通信速度をご提供できていると自信をもっております。

ー「シンプルと満足の両立を、とことん追求する格安SIM」というコンセプトがあります、ここにこだわった理由はありますか。

鹿瀬島:通信サービスの仕組みや説明が複雑になりすぎていると思ったからです。

特に、y.u mobileを立ち上げた当初はコロナ禍で、キャリアショップに行こうにも予約していないと来店すらできない状況でした。しかも、お店でも長時間待たされるということも少なくありませんでした。

その要因のひとつとして、単純にお店が混雑しているという状況だけでなく、まるで保険商品かのようにたくさんの説明をされているからだと思いました。店舗に限らずウェブサイトでも、細かく注釈が書いてあったり、割引の条件が厳しかったりなど、キャリア自らが利用プランやオプションを複雑にしすぎている部分もあるはずです。

もちろん法制度上説明しないといけないところやしっかりとお伝えしなくてはならない部分もあるのでバランスが難しいところではありますが、y.u mobileでは“シンプルさ”をコンセプトに決めました。

月額を安くしてオプションで追加料金をいただく仕組みではなく、y.u mobileの月額料金の中にすでに入っているようなシンプルな設計を目指しました。

目指しているのは「使い続けてもらえるサービス」

ー現在のユーザー層や利用状況について教えてください。

鹿瀬島:y.u mobileは現在、一番安い「シングル」、「U-NEXT」がついた「シングル U-NEXT」、シェアができる「シェア U-NEXT」の3つのプランを提供しています。

「シングル」プランは、世の中に出回っているMVNO利用者層のデータ通り、男性の利用者が多い比率です。一方、「U-NEXT」がついているプランは女性や若い世代の比率が徐々に上がってきています。

MVNOのマーケットデータ的には男性女性問わず20代への浸透が難しいのですが、この層へアプローチできているのは、「U-NEXT」が使えるプランがあるからこそだと感じています。

ーギガが繰り越せるのも魅力的ですね。

鹿瀬島:ありがとうございます。我々としては後発サービスですので、料金や利益面よりも、使い続けてもらえるサービスを目指しています。

携帯の通信プランを変えるということは、お客様からすると正直手間だと思います。だからこそ1度y.u mobileを使っていただいたら、その後も長く利用してもらいたい。実際に、LTV(Life-Term Value)は好調で、長期間利用していただけるサービスになりました。

ギガの繰り越しもそうですが、やはり「U-NEXT」を普段から使っている方はy.u mobile自体も長く使っていただいている印象です。

ー携帯の月額料金とU-NEXTがセットになっているのは、やはり大きな強みですね。

鹿瀬島:携帯の通信料金と「U-NEXT」がまとまっているのはかなりお得だと思いますし、「U-NEXT」を利用しながら、Netflixなど他のVODサービスを組み合わせることもできます。

国内最大級の動画配信サービスである「U-NEXT」と、オリジナル作品が人気のNetflixの両方を使いたいからと、どちらも契約すると毎月のお支払いがかなり高くなってしまい、さらに携帯の月額料金が利用するキャリアによっては毎月5,000~8,000円かかるという場合もあります。

y.u mobileに切り替えていただけたら、携帯の通信料と「U-NEXT」がセットの月額料金になるので、追加で他のサブスクリプションに加入しても、別々で登録するよりか金額自体は安くなります。y.u mobileならそういう使い方も視野に入れられます。

ー先ほど「後発サービス」とおっしゃっていましたが、開始当初のプロモーションはどうされましたか。

鹿瀬島:後発だったので知名度を上げるために、高額なキャッシュバックキャンペーンを行いました。これも広告費だと割り切って取り組みましたが、ある程度知名度が上がってきたタイミングで、月額料金の無料キャンペーンに切り替えました。

ーSNSを活用したプロモーションは一体どのようにやられているのでしょうか。

鹿瀬島:サービス立ち上げ当初は、キャンペーン訴求やサービス紹介をメインに、定期的なフォローリツイートキャンペーンも実施していました。

SNSの活用は現在も模索している部分ではありますが、最近ですと分かりやすくサービスを紹介するために3コマ漫画の投稿や、スポンサーをさせていただいている団体さんと連携し、オフラインを含めたプロモーションに力を入れています。

ースポンサー活動もされているのですね。

鹿瀬島:はい、プロ麻雀リーグの「Mリーグ」に「U-NEXT」のチームが加盟しているため、一時期Mリーグのスポンサーをしていました。それをきっかけに、Mリーグ好きの方ならy.u mobileは知っている、聞いたことあると言っていただくことが増えたと感じています。

代表取締役社長が語る、y.u mobileの今後の展望とは

ーインタビュー冒頭に、ヤマダデンキさんとの連携のお話がありました。何でもネットで買えてしまう現在に、店舗で契約してもらうということをどう捉えていらっしゃるのでしょうか。

鹿瀬島:店頭に足を運んでいただく必要はありますが、お店に行けばヤマダデンキのプロの販売員が分からないところを全て教えてくれます。

携帯の通信キャリアやプランを変えること自体、それほど頻繁に起きることではないですし、変えようと思っても手続きなどを面倒に感じることもあるかもしれません。

ですが、「乗り換えたいけど、どうしたらいいかわからない」というお客様は確かにいらっしゃいますし、そういった方が店舗に足を運んでくださっています。

店舗にいらっしゃったお客様は、販売員からご自身に最適なキャリアやMVNOのサービスを紹介してもらえればと思いますし、そこでy.u mobileをお選びいただけたら嬉しいです。

ーヤマダデンキさん店舗との連携は、どういったことをされているのでしょうか。

鹿瀬島: 店舗はお客様と直接触れる現場であるからこそ、「ここを改善してほしい」というお声など情報共有は常に行っています。

この業界で仕事をしている側としては当たり前のことでも、お客様からするとそうではないですし、「こういう視点があるんだ」と気づきになることも多いので、非常にありがたいです。

ー店舗とネットそれぞれの窓口で、購入するお客さんの層は結構違いますか。

鹿瀬島:オンラインで申し込まれている方は、ご自身で事前に調べて少しでもお得なサービスやキャンペーンを利用したいという方が多いのかなという印象です。

ー現在はeSIMサービスの登場など、市場全体で見ても変化が激しいと思いますが、今後挑戦していきたい取り組みはありますか。

鹿瀬島:y.u mobileを、もっと多くの方に知っていただきたいです。

そのためには、ヤマダデンキとの共同出資会社である強みを生かして、いかにサービスを広げていくかというところは引き続き取り組んでいきたいです。「ヤマダデンキにいけばy.u mobile申し込めるよね」と認知されるように、知名度を高めていけたらと思います。

大容量~容量無制限という分野ではキャリアが強いので、MVNOの主戦場である低容量~中容量の分野で、競合他社に負けないような事業展開を目指していきます。

ー鹿瀬島さんご自身が考える理想の通信サービスの形はありますか。

鹿瀬島:格安通信サービスの中で、「ドコモの回線ならy.u mobile」という認識をされるようになったら嬉しいですね。

個人的な理想としては、災害時のリスク分散も含めてスマホに2枚のSIM(eSIM含む)を差して使うスタイルがもっと広まればいいなと思っています。その2枚目の選択肢として、エンタメを楽しめる当社のプランを選んでもらえるような形が作れたら理想的です。

ー最後に伝えたいアピールポイントを教えてください。

鹿瀬島:現在、オンラインでは他社からのお乗り換えで月額基本料金3ヵ月無料のキャンペーンをやっていますが、ヤマダデンキの店頭に足を運んで乗り換えをしていただくと、5ヵ月無料になります。さらに店舗では、ヤマダデンキの独自キャンペーンとして事務手数料無料(1枚目の契約時のみ)も実施しています。

「U-NEXT」つきプランもキャンペーンの対象となりますので、まずは 「お試し感覚」で使っていただけたらと思いますし、実際に使っていただいて良ければ継続してもらえると嬉しいです。

ー本日は貴重なお話をありがとうございました

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この記事の監修者

ユーウォッチを運営する株式会社GEARの代表です。通信(Wi-Fi・光回線)からVODまで幅広い分野に精通し、ユーザー目線で分かりやすく正確な情報発信を心がけています。

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