人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。人間以外に「妖精さん」の存在が確認され、地球は彼らのものとなっていた。主人公である「わたし」は妖精さんと旧人類の間を取り持つため、クスノキの里に派遣された調停官。彼女が町で出会う不思議な体験とは。

「人類は衰退しました」は、人類が衰退した後の地球を舞台にしたブラックコメディです。物語は、妖精さんと呼ばれる新たな地球の主たちと人間が共存する世界を描いています。一見、のんびりとした癒やし系の作風ですが、ブラックユーモアが散りばめられた不条理な世界観が特徴です。同名のライトノベルを原作とし、その独特な世界観を見事に再現しています。ほのぼのとした雰囲気とほんの少しの不条理が絶妙に組み合わさった作品です。