新・ミナミの帝王～紙クズ商売～

ミナミの金貸し・萬田銀次郎のもとに金子麻衣という女性が現れた。就職した会社の研修で家を空けるため、娘の歩を預かってほしいという。歩が銀次郎のことを「お父さん」と呼ぶのを聞いた舎弟・坂上竜一は、銀次郎と麻衣、歩の関係を勘ぐってしまう。

「新・ミナミの帝王～紙クズ商売～」は、投資詐欺に巻き込まれた老人と、その詐欺に加担させられた母親の運命を描いた作品です。主人公・銀次郎の過去が詳細に描かれ、その過去が現在の行動にどう影響しているのかが明らかになります。また、母親が娘との生活を守るために悪事に手を染め、全てを失った老人の絶望感も描かれています。これらの人々を苦しめる悪徳会社との闘いも見どころの一つです。