アクトレス

「ドミナン事件」から5年。高校卒業後、奈緒は採用試験に合格し、警察官となっていた。しかし母親の病気を理由に退職することとなり、奈緒を見かねた琴音の紹介で探偵事務所に就職する。そんな琴音は、一児の母となり、父の経営する「カフェ・ドミナン」を切り盛りしていた。一方希莉は、自ら劇団を立ち上げ脚本家としてのキャリアをスタートし、その関係から芸能事務所に所属していた。そんなある日、希莉が高校時代に書いた小説“エスケープ・ビヨンド”が同じ事務所の若手人気女優 真瀬環菜名義で発表されることになる。猛抗議した希莉だったが、事務所の横暴を止めることができなかった。その小説が発表されるや、その物語を模倣するかのように「事件」が起こる。それと同時に忽然と姿を消ししてしまった希莉。何かの事件に巻き込まれたのか？模倣事件は希莉の犯行か？そのことを知った菜緒は、親友の無実と安否を確かめるため、希莉の捜索へと走り出す。

「アクトレス」は、「ドミナン事件」から5年後の物語。主人公の奈緒は警察官から探偵事務所へと転職し、親友の琴音はカフェを経営、希莉は劇団を立ち上げる。しかし、希莉が書いた小説が若手女優の名義で発表され、その小説の事件が現実で起こる。希莉は突如姿を消し、奈緒は彼女の安否と無実を確かめるために捜索を始める。真相に近づくほど、彼女たちに逃れられない悲劇が忍び寄る。