古典文献学の教師ライムント・グレゴリウス、五十七歳。ラテン語、ギリシア語、ヘブライ語に精通し、チェスの名士で、同僚や生徒から畏敬される存在。人生に不満はない、そう思っていた、あの日までは_。学校へと向かういつもの道すがら、グレゴリウスは橋から飛び降りようとする謎めいた女ポルトガル人の女に出会う。彼女との奇妙な邂逅、そしてアマデウ・デ・プラドなる作家の心揺さぶる著作の発見をきっかけに、グレゴリウスは何かに取り憑かれたように、リスボンへの夜行列車に飛び乗る-。(C)2012 Studio Hamburg FilmProduktion GmbH / C-Films AG / C-Films Deutschland GmbH / Cinemate SA. All Rights Reserved.