“僕”が大学生だった、バブル時代の熱気が冷めやらぬ頃。夏休みに自転車旅行に出かけた僕は、旧道沿いのとあるトライブインにたどり着く。穏やかながらどこか謎めいた店主のセイジに惹かれた僕は、いつの間にか住み込みで働くことになり…。

「セイジ -陸の魚-」は、"生きるとはどういうことか"という深遠なテーマを探求する一夏の出会いの物語です。主演の西島秀俊は、本作と並行して撮影していた「CUT」で心身ともに余分なものを削ぎ落とし、その結果生まれた彼の演技は、静かながらも底知れぬ凄みを感じさせます。彼が演じるセイジというキャラクターを通じて、観る者に深い問いを投げかけます。