1943年、戦況が悪化する中、六大学野球連盟は解散、リーグ戦も中止となる。学徒出陣が間近に迫り、出征前にもう一度試合がしたいという部員たちの願いを受け止めた慶應義塾の小泉信三塾長は、早稲田大学の野球部顧問・飛田穂洲に早慶戦を申し入れるが…。

「ラストゲーム 最後の早慶戦」は、太平洋戦争中の学徒出陣前に行われた壮行試合、通称“最後の早慶戦”を描いた作品です。監督は「ひめゆりの塔」の神山征二郎が務め、戦争が激化する中でも野球への情熱を失わない若者たちの姿を描き出しています。主演の渡辺大と柄本佑をはじめとする若手俳優たちが、その熱い思いを見事に演じています。戦時中の厳しい状況下でもスポーツを通じて希望をつなぎ、青春を謳歌する彼らの姿は、観る者の心を深く打つことでしょう。