行き別れになった母を探して旅をする小島松男。旅の途中、彼は渡世人の相川寅次郎と出会い、意気投合する。ふたりが訪れた四日市の港は、利益を貪るヤクザ・岩井組によって荒廃し、漁師側に立つヤクザ・巽組と対立していた。窮状を知った松男は憤慨するが…。

「兄弟仁義 逆縁の盃」は、義兄弟の契りを交わした男たちが命を張って生き抜く任侠ドラマシリーズの第7弾です。1968年に公開され、経済成長の陰で潜む公害や利益、ヤクザの世界を描いています。金銭や信念、侠気のためにぶつかり合う展開は、今なお見応えがあります。この作品は、時代背景と人間の生き様をリアルに描き出しており、任侠ドラマの醍醐味を存分に味わえる作品となっています。