ひつじ村の兄弟

舞台はアイスランドの牧場。のどかなテーマかと感じていたら、大間違いでした。予想外な展開やショッキングな場面もあり、想像していたのとは違って緊迫感が。かたや牧場を営む者にとっての、羊への愛情の深さには胸を打たれました。ちなみに最後の最後まで、ストーリーは読めないはず！

とにかく羊と犬が可愛すぎる。北欧の風景と家が素敵で、作品の雰囲気は暗いけど画面を見るのが始終楽しかった。しかしこの兄弟のしたことは絶対に許されないだろうな…羊を想う気持ちはわかるけれど、生き物を生業にしている人は皆覚悟して向き合っているんじゃないかなと思った。兄弟の不仲、それによる葛藤などは淡々とした描写だけど、ラストはかなり余韻を残す仕上がりで、どんよりと不穏な気持ちになった。

残念ながら、期待はずれ。羊の疫病と兄弟の不仲がメインだけど、感情移入できず。ユーモアもペーソスも感じられない。大自然の映像は美しいけど、それだけ。