ルック・オブ・サイレンス

60年代にインドネシアでひそかに行われた大虐殺で兄を殺害された青年・アディ。加害者たちは今も権力者として同じ村に暮らしており、年老いた母は怯えながら暮らしていた。彼らに罪を認めさせるため、アディは監督と共に自ら加害者の下を訪れる。

「ルック・オブ・サイレンス」は、ジョシュア・オッペンハイマー監督が虐殺の被害者側から視点を変えて描いたドキュメンタリーです。前作「アクト・オブ・キリング」では加害者に焦点を当てていましたが、今作では被害者の視点に立ちます。殺人者たちが罪を犯す心理メカニズムを深く掘り下げ、彼らが責任感を持たずに行動する様子を描き出しています。この作品は、慟哭と共に、人間の心の闇と向き合う勇気を問いかける作品となっています。