1966年、原発建設に反対して村八分にされた父親に代わり、生活を支えている愛子。かつて恋仲だった健次は原発推進の標語に当選、2人の間には溝が生まれていた。そして2011年、愛子の孫・怜は震災体験を語り男に身体と同情を売る荒れた生活を送っていた。

「あいときぼうのまち」は、福島県を舞台に、原発問題に翻弄され続けた4世代の家族の姿を描いたヒューマンドラマです。福島県出身の監督が、終戦直前から東関東大震災、そして現代に至るまでの福島の人々の生活を、愛と希望を込めて描き出しています。日本の原子力政策による影響を受け続ける地域の人々の姿を通じて、家族の絆や人間の強さを描いた作品です。