同棲中の男・イヴァンに姿を消されたペパ。思い出の詰まった家に1人で暮らすことに耐えられなくなった彼女は部屋を貸すことを決意。だがその後自らの妊娠とイヴァンの新恋人の存在を知り、悩みを深くする。ある日カップルが部屋を借りたいと訪ねてくるが…。

「神経衰弱ぎりぎりの女たち」は、恋に悩む女性たちのドタバタを描いたブラックコメディです。ビビッドな色彩が特徴的で、そのお洒落な世界観が魅力となっています。物語は、浮気症の男に翻弄される女性たちの内面を描き出します。その描写は、『トーク・トゥ・ハー』のペドロ・アルモドバル監督ならではの独特の切り口で表現されており、観る者を引き込む力があります。スパイシーな展開が織りなす佳作となっています。