コヤニスカッティ

無限に広がる大地、流れる雲、雄大にうねる海が映し出される。やがて、大地に人間が現れ始め、文明の象徴といえるニューヨークの大都会に目が向けられる。目まぐるしく高速道路を車が走り回り、都会では人が行きかう。そして、その先にあるものは…。

「コヤニスカッティ」は、ホビ族の言葉で「平衡を失った世界」を意味します。フランシス・コッポラの製作によるこの作品は、文明の創造と破壊、そして未来を映像と音楽だけで描き出す映像エッセーです。視覚と聴覚に訴える刺激的な映像と音楽が連続し、観る者の脳をフリーズさせるほどの強烈な印象を与えます。言葉を一切使わず、映像と音楽だけで世界の状態を表現するこの作品は、観る者に深い思索を促します。