アランフエスの麗しき日々

涼しい風が吹く夏の日の午後、小高い丘の一軒家のテラスで語りあう男と女。性的体験、子供時代、記憶、夏の本質、男と女の違いなど、さまざまなテーマを縦断していく。そして、奥の書斎には、タイプライターを前にした作家が庭を見つめながら座っていた。

「アランフエスの麗しき日々」は、パリの街を見下ろす木陰のテラスで織り成される2人の男女の会話劇です。ヴィム・ヴェンダース監督がノーベル文学賞作家、ペーター・ハントケの戯曲を映画化した作品で、キャストはほぼ登場せず、男女の会話でストーリーが進んでいくユニークなスタイルが特徴です。視覚的な要素よりも言葉と対話に重きを置いた、新たな映画体験を提供します。