ニッポニアニッポン　フクシマ狂詩曲(ラプソディ)

原発最前線の町・フクシマ県楢穂町の役場に出向を命じられた楠穀平。彼は上司となる役場の助役・村井に連れられ、津波で押し流された地区や復旧しない鉄道、終わらない除染、帰宅困難地域などを視察し、フクシマの現状を目の当たりにするが…。

「ニッポニアニッポン　フクシマ狂詩曲(ラプソディ)」は、才谷遼監督が原発問題に鋭く切り込んだ作品です。3.11の原発事故から8年経った福島県の被災地の厳しい現状を、陽気で騒々しい描写で織り交ぜています。歌劇や多彩なアニメを用いて、原発最前線の町の深刻な状況を視覚的に表現し、観る者に強く訴えかけます。この作品は、社会問題を芸術的に描くことで新たな視点を提供し、問題の深刻さを伝える異色の一作となっています。