江戸名物・両国川開きの夜、花火師鍵屋の六兵衛が花火船の中で何者かに殺害された。その遺体の周りには不気味な人魚が姿を見せ、踊ったという。捜査に乗り出した若さまたちは、六兵衛がひそかに使用していた破壊力の大きい火薬が絡んでいると推測する。

「若さま侍捕物帖 鮮血の人魚」は、大川橋蔵が主演する「若さま侍捕物」シリーズの第6弾作品です。物語は、両国の川開きで起こった怪奇な殺人事件を巡ります。主人公の若さま侍が事件解決に挑む様子を描いています。本作からは総天然色となり、大川橋蔵の魅力がより鮮明に描かれています。また、これまでのミステリー色は影を潜め、奇伝ものの要素が強調されています。颯爽と事件に立ち向かう若さま侍の活躍を描いた本作は、邦画ファンには見逃せない一本です。