海の彼方

'30年代、日本統治下の台湾から石垣島に移り住んだ玉木玉代。台湾人とも日本人とも認められず、国籍を持たない移民として絶えず不安にさらされてきた彼女と、台湾移民2世として常にアイデンティティの問題に直面してきた子供たちの人生をひも解いていく。

「海の彼方」は、歴史の陰に隠されてきた石垣島の台湾移民の物語を描いたドキュメンタリーです。激動の時代を生き抜いた一家の3世代にわたる軌跡を追い、その中心には主人公“玉代おばあ”がいます。彼女の孫である、ロックバンドSEX MACHINEGUNSのSHINGO☆こと玉木慎吾がナレーションを担当し、家族の歴史と台湾移民の苦難を綴っています。この作品は、過去と現在、家族と社会、個人と歴史が交錯する中で描かれる人間ドラマを通じて、観る者に深い感動と共感を与えます。