峠　最後のサムライ

慶応3年（1867年）に大政奉還が行われ、長い徳川幕府の時代が終わり、日本は東軍と西軍の二つの勢力に分かれていた。そして翌年、ついに東軍と西軍が争う鳥羽・伏見の戦いが起こる。長岡藩の家老である河井継之助は、戦うことが当たり前の時代に、その先の未来へ目を向けていた。戦争を避けて、人々の暮らしを守るために、どちらにも属さない武装中立を主張したのだ。しかし談判は失敗、長岡藩は譜代大名としての義を重んじ、東軍として戦に参加することになった。国の未来に目を向け、平和な世の中を願った河井継之助が武士として最後の戦いに挑む！

「峠 最後のサムライ」は、坂本龍馬と並び称された知られざる英雄・河井継之助の生きざまを描いた歴史大作です。司馬遼太郎の大ベストセラー小説を映画化し、黒澤明の助監督を長年務めた小泉堯史監督が初めて本格的な合戦シーンに挑戦しました。また、主演の役所広司と仲代達矢の師弟共演も見どころの一つです。この作品は、時代の変革期に生きた一人のサムライの苦悩と葛藤を描き出し、観る者に深い感銘を与えます。