三里塚に生きる

成田国際空港周辺では機動隊による検問が現在も続けられ、A滑走路南端では闘争遺跡“岩山要塞”がその姿をさらしている。誘導路に囲まれた畑で種をまく老農夫。空港反対闘争に人生をゆがめられた人々の独白が、国の側と村の側、互いの深手を明らかにする。

「三里塚に生きる」は、1960年代から続く成田空港建設反対闘争、通称“ニッポン最後の百姓一揆”に焦点を当てたドキュメンタリーです。この闘争によって人生が大きく狂わされた三里塚の人々の半生を描き出します。彼らの独白を通じて、長年にわたる闘争の実像が浮き彫りにされ、その深い人間ドラマが描かれています。朗読は吉行和子と井浦新が担当し、彼らの語り口からも闘争の激しさと人々の生き様が伝わってきます。