母の介護にいそしんできた青年A。母の死後、孤独を紛らわすために始めたSNSで知りあった無職童貞の雄介の自宅で、違法風俗店勤務の玲香や自分探しを続ける青年Bらと共に、いびつな共同生活を送る。司法書士事務所のスタッフ・原が雄介の支援を続けるが…。

「無題(2021)」は、コロナ禍の遺産相続で“神”になった男の周りに集まる“神待ち”たちの物語を描いています。彼らの明日はどうなるのか、その答えを探求します。監督は司法書士の浅野勇貴で、彼の専門的な視点からも“光”を求める若者たちの姿を描き出しています。この作品は、ながおか映画祭／長岡インディーズムービーコンペティション2022で脚本賞を受賞しており、その質の高さが認められています。