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21歳の主人公・杏は、幼い頃から母親に暴力を振るわれ、十代半ばから売春を強いられて、過酷な人生を送ってきた。ある日、覚醒剤使用容疑で取り調べを受けた彼女は、多々羅という変わった刑事と出会う。大人を信用したことのない杏だが、なんの見返りも求めず就職を支援し、ありのままを受け入れてくれる多々羅に、次第に心を開いていく。週刊誌記者の桐野は、「多々羅が薬物更生者の自助グループを私物化し、参加者の女性に関係を強いている」というリークを得て、慎重に取材を進めていた。ちょうどその頃、新型コロナウイルスが出現。杏がやっと手にした居場所や人とのつながりは、あっという間に失われてしまう。行く手を閉ざされ、孤立して苦しむ杏。そんなある朝、身を寄せていたシェルターの隣人から思いがけない頼みごとをされる。
「SR サイタマノラッパー」を手掛けた入江悠が監督と脚本を務めた映画「あんのこと」。コロナ禍で旅立ってしまった大切な人へ向けて描いた作品です。主人公・香川杏を河合優実、多々羅保を佐藤二朗が演じ、2人を取材するジャーナリストを稲垣吾郎が演じます。さらに制作陣には、第75回カンヌ国際映画祭で「カメラドール特別表彰」を受賞した話題作「PLAN 75」のスタッフたちが集結しました。
公式予告動画
「あんのこと」の感想・レビュー評価
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2024.11.12視聴済み
救いようのない作品。生きていく希望さえも見つけられないような日々で、真っ当になろうと必死に色んなことを乗り越えてきたのに…人は何かに頼らないと生きてはいけないけれど、それがシャブなのはあまりにも悲痛です。
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2024.10.18視聴済み
残された人はどうして、何かできなかったのかと後悔ばかりする こんなことが本当に起こっていて 誰かとなんとかつながっていればとやるせない気持ちになった 身近な人を自死で亡くした人には これしか選べなかった彼女をただ気の毒だった、と 同情するしかできない こんな人本当にたくさんいるのに救える方法は 自身が行動することだけ、それが悲しい
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2024.10.02視聴済み
良い人そうに見えても、別の顔もある。刑事も記者も、母親も……そんな周囲の中、「生きよう」と前に進み出した主人公の姿に、何度も胸を締め付けられる。静かながらも熱を持って選択したのに、そうなってしまったかという結末。しばらく沈黙してしまう。
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