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ある夜、警察に止められた一台のトラック。運転席には負傷し、女装をした男。荷台には十数匹の犬。“ドッグマン”と呼ばれるその男は、半生を語り始めたー。犬小屋で育てられ暴力が全てだった少年時代。犬たちの愛に何度も助けられてきた男は、絶望的な人生を受け入れて生きていくため、犯罪に手を染めてゆくが、“死刑執行人”と呼ばれるギャングに目を付けられー
【出演】
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
【スタッフ】
監督・脚本(リュック・ベッソン)
「DOGMAN ドッグマン」の感想・レビュー評価
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2024.06.11視聴済み
最近お気に入りの俳優、ケイレブ•ランドリー•ジョーンズ主演の作品です。ダークヒーロー爆誕!なんてキャッチコピーなので、また新しいヒーローものの作品ができたのかと思わされましたが、全く違いました。不幸な生い立ちから心身ともに傷を負った、幸せな人生を歩みたかった男の物語。ドラッグクイーンということもあってか、主人公の見た目はちょっとあのジョーカーのメイクを彷彿とさせますが、世の中全てぶっ壊してやる!というなげやりな生き方はしない、心の優しい人物です。あんな壮絶な過去があっても、むやみに周りを敵にしない、礼儀も正しく、何より犬たちへの愛が溢れている。その姿がどこか安心できたり、逆に痛々しかったり。犯罪は犯罪としてダメなのですが、心も体も動かして前に進むためには、このようにして生きるしかなかったのだろうと思うとつらくなりました。家族以外の周りの人間は心優しい人が多く、特別めちゃくちゃ迫害されているというわけでもないのがほっとしました。犬たちには愛され、それなりの幸せはつかめたのだと思いたいです。ラスト、命を削ってまで自分の足で歩いた先に、本当の解放があることを願ってやまないです。
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