たとえ嵐が来ないとしても

「たとえ嵐が来ないとしても」は2013年のフィリピン台風ハイエンの惨禍を背景に、大切な恋人と母を探して荒廃した街を彷徨う青年ミゲルの物語です。

絶望の中で希望を見出そうとする人々の姿を、カルロ・フランシスコ・マナタッド監督がシュールで幻想的な映像美で紡ぎます。

災害という非日常で浮かび上がる人間の強さと脆さ、深い愛を描き出す104分間。

あらすじ

2013年、巨大台風・ハイエンがフィリピンの沿岸都市タクロバンを襲い、壊滅的な被害をもたらした。

青年ミゲルは、混乱の中で行方不明になった母ノーマと恋人アンドレアを探し出す。街は瓦礫と化し、人々は途方に暮れていた。

三人は安全な場所へ避難するため、マニラへ向かう救援船を目指して歩き始める。しかし、その道は厳しく、過酷な現実が彼らに次々と襲いかかる。時に幻想的な光景が現れる中、彼らは希望を求めて進み続ける。

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