子どもたちはもう遊ばない

映画「子どもたちはもう遊ばない」は、中東の最前線で起きている出来事やそこで生きる人々を撮影したドキュメンタリーです。

未だにイスラエル情勢は悪化し続けているなか、マフマルバフ監督がイスラエルの街をスマートフォンで撮影。

旅行記のような映像に若者たちのリアルな姿と声がおさめられた作品です。

あらすじ

ハマスによるイスラエル奇襲攻撃直後の2023年。その緊迫した空気の中、モフセン・マフマルバフ監督はエルサレムに滞在していた。本作は、彼がスマートフォンで記録した映像を軸に紡がれるドキュメンタリーである。

緊張と不安が交錯するエルサレムの街を歩きながら、監督はこの地に刻まれた複雑な歴史、宗教、民族、そして日常を静かに見つめていく。

一見、旅行記のようなタッチだが、巧みな構成と鋭い視点で、重層的な現実を浮かび上がらせる。若者が体現する未来への微かな希望も描く、野心作だ。

レビュー 0件