映画の公開前から特殊メイクとバトルアクションで注目を集めている実写映画『SAKAMOTO DAYS』。
今回は凄腕スナイパー・眞霜平助(ましもへいすけ)役を演じられた戸塚純貴さんにインタビュー。
キャラクターの魅力や本格アクションシーンの裏話を語っていただきました。
映画『SAKAMOTO DAYS』は2026年4月29日(水)公開です。
映画『SAKAMOTO DAYS』作品紹介
かつて「史上最強」と言われた元殺し屋、坂本太郎。
しかし、ある日、彼は恋に落ちたことであっさりと殺し屋から引退!
結婚し、娘の誕生を経て、街の個人商店の店長となった坂本は、
かつての面影が無いほどに……太った!!
だが、そんな彼の首に突如、10億円の懸賞金が掛けられたことで日常は一変。
世界中から刺客が集結する——。
愛する家族と平凡な日常を守るため、決して人を殺さずに
迫りくる危険な敵と命を懸けた壮絶なバトルを繰り広げる!
映画『SAKAMOTO DAYS』公式サイトより引用
●公式X @skmtdays_movie
●公式Instagram @skmtdays_movie
「銃さばきは何度も練習をしました」と語る、アクションシーンの演じ方

ー映画の公式サイトで、戸塚さんご自身が演じられた眞霜平助を「1番好きなキャラクター」とコメントされていましたが、お芝居から感じた眞霜の魅力について教えてください。
戸塚純貴さん(以下、戸塚):今回演じさせていただいた眞霜平助という人物は、真っ直ぐすぎるがゆえにちょっと違った方向に転んじゃうような、少し抜けているキャラクターです。
でも、すごく情に熱くて仲間想いなので、ファミリーのために簡単に命を捨てられるような男だと思います。
そういうところがかっこいいですし、平助のバックボーンにも惹かれるものがありました。
ー眞霜のバックボーンなどから感じた人となりや、眞霜と戸塚さんご自身の共通点はありましたか。
戸塚:平助は「自分には何の取り柄もない」と劣等感を感じていたのですが、唯一射撃の能力があって、射撃を自分の強みにしてそれ一本でやっていく潔さが僕は好きです。
僕も得意なものを追求して伸ばしていきたいタイプなので、そういう意味ではなんとなく平助と通じるものがあったんじゃないかと思います。
ー「SAKAMOTO DAYS」は原作の人気もすごく高い作品ですが、最初に実写映画の台本を読んだ時の感想を伺いたいです。
戸塚:お話が長く続いている作品が原作の実写って、映画の尺がある程度決まっている中で“どこを描くか”がすごく難しいと思うんですよ。
でも「SAKAMOTO DAYS」の象徴的なシーンや家族についてなど、ストーリー面も濃厚でしたし、しっかりアクションシーンがあって見応えもある。そういう世界観が盛り込まれていた台本でしたし、福田雄一監督らしい原作に対する愛もすごく感じました。

ー撮影に入られる前に「平助をこう演じよう」と意識されたことは何かありましたか。
戸塚:平助らしい憎めない可愛らしさも意識しましたが、今回僕はガンアクション(銃を使ったアクション)がすごく多かったです。
漫画原作の実写映画なので、漫画らしいアクションシーンの迫力やリアリティはしっかり表現していきたいと考えていました。実際に現場で福田監督をはじめ同じチームのスタッフさんと協力しながら、シリアスなところはかっこよく、コミカルなところは面白くなるように、撮影ができたと思います。
だから僕ひとりで演じ方を決めるのではなく、撮影現場で本当に周りの皆様の力を借りながらワンシーンずつ撮っていった印象が強いです。
ー眞霜のガンアクションについて、難しかったところはありましたか。
戸塚:銃の構え方の練習をしましたし、本物のライフル銃に近い重さで撮影をしていたので結構大変でした。
眞霜はスナイパーなので一弾一弾装填する銃さばきは、かっこよくできるようになるまで何度も練習をしました。
かっこいい映像になっていると思うので、そこも見どころのひとつとして楽しんでいただけたらうれしいです。
ー眞霜平助と言ったら相棒である鳥のピー助も欠かせません。ピー助は現場でどのように撮影されたのでしょうか。
戸塚:実際にピー助がいるわけではなくて、CGです。
撮影中はピー助を模した目印が置いてあって、それに向かってお芝居をしました。だから映像が完成した時は「ピー助が生きてる!ピー助!」って一気に愛着が湧きました(笑)。
「回転寿司」で盛り上がった福田組の撮影現場

ー今回の撮影現場の雰囲気や共演シーンについて教えてください。
戸塚:一緒の現場で撮影をしたのは主に、X(スラー)の組織・勢羽夏生を演じた渡邊圭祐くんと、朝倉シン役の高橋文哉くんでした。
でも平助って長距離の射撃が多いので、一緒の現場でというのはあまりなかったです。
ーそうなんですね。長距離射撃のシーンはどう撮影されたのでしょうか。
戸塚:神戸の工場がロケ地で、本当に高いところから射撃シーンを撮影したんです。
そういうところが刺激的でしたし、工場自体も原作の雰囲気そのままだったから、長距離の射撃シーンのリアリティさはひとつの見せ場だと思います。
ーお芝居に関して、映画公式サイトで福田監督から「ここは面白いらないから」と演出を受けたとコメントされていました。ここについて詳しく教えていただきたいです。
戸塚:福田監督とは今までにたくさんご一緒させていただいているので、今回のディレクションや演出には本当に衝撃を受けました。
でもそれは、監督の中で思い描いているものがあったのだと思いますし、本当にこの原作を愛しているんだという気持ちが伝わってきたので、僕も腹をくくってと言うか、僕の中でスイッチが入った瞬間でした。
ー原作の再現度に関してはどうですか。
戸塚:原作のディティールまでこだわっているので、再現度はかなり高いと思います。
撮影に入る段階からすごく作り込まれていましたし、アクションに関してもかなり忠実に。
ただ逆に、ちょっとコミカルな部分や平助が愛されるキャラクターとして受け取ってもらうための見せ方をするために、リスペクトを込めながら少し自分なりに自由に演じたところもありました。

ー撮影中の印象的なエピソードはありますか。
戸塚:高橋文哉くんと渡邊圭祐くんと福田監督と一緒に4人でご飯を食べに行きました。
神戸で撮影していたんですけど、文哉が「回転寿司食べたい」と。僕も回転寿司は大好きなんですけど、「神戸に来て回転寿司か」と驚いて(笑)。
結局その日は神戸牛を食べに行きました。
ー変更になったんですか(笑)。
戸塚:文哉は回転寿司を食べたがってたから、その次の日は回転寿司のお店に行ったんですよ。そしたら文哉はサーモン食べて、海老天巻き食べて、そのあとポテトとか唐揚げとか…。
「全然寿司食べてないじゃん!」っていうこともありました(笑)。
あと、福田さんは回転寿司に行くのが初めてだったそうです。だからはしゃいでました(笑)。
ーそうだったんですか!
戸塚:そう、本当に初めてだったみたいです。某回転寿司屋さんに行ったんですけど、「ここにお皿流していいの!」みたいな。
4人ですごい量のお寿司を食べたから、それにあわせて大量のガチャガチャの景品を持って帰りました(笑)。
ー楽しみながら撮影された様子が伺えました。今回の実写映画で、戸塚さんご自身が楽しみにしているシーンやポイントはどこですか。
戸塚:“坂本の変貌ぶり”というのは、漫画ならではの要素ではあると思うんです。でもそれをいかに実写で再現できているのかは僕も楽しみにしています。
現場で坂本と同じ撮影シーンはなかったので、そこは本当にお客さんと同じ感覚。僕も坂本の変貌ぶりがどうなるのか楽しみにしています!
ー公開を楽しみに待つ方へ向けて、作品の見どころや魅力を語っていただきたいです。
戸塚:福田さんはご自身の監督作に対して、「おばあちゃんとお孫さんが一緒に見て一緒に笑える作品を作りたい」という温かい想いを持っている方なので、そういう想いは今回の作品にも乗っかっていると思います。
アクションも見応えがあるものになっていますし、家族で年代問わず楽しめる作品になっています。こういう作品こそ、ぜひ劇場で見ていただけたら嬉しいです。
コーヒーミルで豆を挽く。多趣味な私生活のリラックスタイム

ー戸塚さんご自身のことを少しお聞きしたいです。最近ハマっているものはありますか。
戸塚:今ハマっているのはコーヒーですかね。今までにコーヒーミルを3台くらい試していて、やっと自分好みのコーヒーミルにたどり着きました。
コーヒー豆の引きやすさと粒の粗さはミルごとに違いがあって、今回のは「コマンダンテ」というコーヒーミル。これは俳優の間宮祥太朗からおすすめで教えてもらって、試してみたらめちゃくちゃ良くて!
朝はそれで豆を挽くのにハマってます(笑)。
ーコーヒー豆から、というのが落ち着いたひと時という感じがして素敵ですね!
戸塚:朝のルーティンにしています。朝の時間にゆとりはないんですけど、これをすることによってゆとりある生活をしていると自分をごまかしているというか…。
余裕のある感じで豆を挽いて、そのあとはもうバタバタです(笑)。
ーそうなんですね(笑)。コーヒー豆にもこだわっているんでしょうか。
戸塚:行く先々でコーヒー屋さんに寄ってコーヒー豆を買っています。
「これはあそこで買ったやつだな」って豆を挽きながら思い出巡りができるので、そういう時間は結構好きです。
ー戸塚さんは多趣味なイメージがありますが、これもひとつの趣味の時間になっているのですね。
戸塚:そうですね。だから趣味のスケジュール管理に追い込まれています(笑)。
「これやってない」「あれもやらなきゃ」って。そうなっている時点で「これ趣味なのか」とも思いますけど(笑)。
でも「好きなことをやらなきゃ」と思えるのも、自分にとっては楽しいです。そういう時間も大切にしながら、これからのお仕事も続けていけたらいいなと思います。
戸塚純貴(とづかじゅんき)プロフィール
1992年生まれ、岩手県出身。
2011年にドラマ『花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011』で俳優デビュー。
その後、ドラマ『アオイホノオ』(2014)や映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』(2018)、ドラマ『親バカ青春白書』(2020)、舞台『グラウンドホッグ・デー』など様々なジャンルの福田雄一監督作品に出演。
近年の主な出演作は、NHK連続テレビ小説『虎に翼』(2024)やドラマ『良いこと 悪いこと』(2025)など。
●公式Instagram @junki_tozuka
スタイリスト・森大海 (AGENCE HIRATA)
ヘアメイク・小田桐由加里
撮影:髙橋耀太