ミュージカル『ETERNITY」東京公演観劇レポート|舞台セットと楽曲の魅力を語る

目次

7月25日(土)マチネ|小西ブルードット&伊藤カイパー

ブルードット役・小西遼生さんとカイパー役・伊藤あさひさんが千穐楽を迎えられた7月25日のマチネ。

7月23日に初めてミュージカル『ETERNITY』の小西さんを見て、その役のはまり具合に衝撃を受けてのリピーターチケットで観劇しました。

2026.07.25 推しポイント
  • ラストシーンの存在感MAXの組み合わせ
  • 小西さんのアドリブ力
  • 伊藤さんの「カイパーでした」
  • 美弥さんの対応力

ストーリーと楽曲は何度観劇に行っても飽きることはないですね。3回目でしたが、小西×伊藤コンビは初めてだったので、これまた新鮮味があり、楽しませていただきました。

今回印象的だったのは、出演者のアドリブ力です!小西さんの劇場全体を盛り上げるアドリブがすごくおもしろかったです。

伊藤あさひさん演じるカイパーが、なかなか自分の名前を覚えてくれないプロデューサー(美弥るりかさん)に「カイパーです」と何回も教える場面があるのですが、そこで伊藤さんが「カイパー“でした”」と(笑)。これには会場から笑い声も聞かれました。

この天然アドリブには美弥さんも「でした?」と一言反応されていましたが、この作品ではおひとりで何役も演じ分けれている美弥さんだからこその、見逃さない瞬発的な対応力に脱帽です。

カイパーは最後グラムロックとして歌う時の衣装が、キャストによって違うのですが、真っ赤でキラキラの衣装を着た伊藤さんと、身長も高くスタイルの映える小西さんが歌うラスト「ETERNITY」は歌声のハーモニーはもちろん、それ以上にビジュアルとステージ上の存在感に圧倒されました。

カテコ終了後のトークシーンでは、伊藤あさひさんの飾らないお言葉と、小西さんのアカペラ「エンティタ~ス♪」を聞くことができて、これも思い出になりました。

何回も見ている方も多くいらっしゃるようで、かなりの盛り上がりを見せた今日の上演。そろそろ曲も覚えてきて、脳内ヘビーローテーションで帰宅しました。

叶うのならアンコールライブでも「永遠の悪夢」を歌ってほしい。大好きなんですあの曲。

7月26日(日)東京千穐楽|小池ブルードット&小野田カイパー

7月26日(日)で、東京公演は千穐楽を迎えられました。おめでとうございます!

そして、私もこの回をもって、キャストの全組み合わせ制覇しました。合計4公演、そこまで追い求めたくなるミュージカル作品に出合えたことが、何よりうれしいです。

2026.07.26 推しポイント
  • ミュージカル『ETERNITY』のしめはやっぱり小池徹平さん!
  • 相変わらずすさまじい小野田さんの歌声
  • どこをとっても素晴らしい以外の言葉が浮かばない余韻

初めてエタニティを見たときが小池さんのブルードットで、その時はストーリーに集中していたのですが、改めて見ると小西さんのブルードット像とは違いがあって、とても素敵でした。

小西さんのブルードットは妖艶ながらもチャーミングなところもある印象でしたが、小池さんのブルードットはよりセクシーで、グラムロックという言葉の通りグラマラスなブルードット像が伝わりました。実在するとしたら女性人気が爆発的だろうなと。お顔も美しいので、より中性的で魅力がありました。

ロックスターの胸の内に残っているインナーチャイルドのような「忘れられたくない」という強い執着の表現が鮮烈で、見ていて胸が苦しくなります。やはり「永遠の悪夢」はものすごい名曲です。

今までの回で一番ステージと近かったので、撮影可能なカーテンコールでも、比較的きれいな映像が撮れました。

相変わらず小野田さんの声量はパワフルで、アドリブ的ユーモアもあって、見ていて面白かったです。

アバンギャルドで攻撃的な歌詞もありますが、本音を吐露するかのような染み入る楽曲もあるので、そのギャップで心が揺さぶられます。しかもWキャストでまた違ったミュージカル『ETERNITY』の世界が毎公演、新鮮でした。

伝説的スター・ブルードットに熱狂し、葛藤しながらも夢を追うカイパーに憧れ、“時間”という概念で物語を見守るマーマーにときめいたミュージカル『ETERNITY』。カメラが入った公演もあったとの情報もあるので、映像化のニュースに期待します!

東京建物ぴあシアターでの見え方は?

東京建物 ぴあ シアター&カンファレンス公式サイトより引用

劇場全体で806席あるようです。正面・左・右のブロックに分かれている形でした。

N列とJ列で観劇したのですが、A~J列(前方席と、通路挟んだ後方席の1列目)までは、それほど高低差がなく、ステージが低めに位置しているということもあり、前の人の頭は結構被ってしまうと思います。

K列より後ろは、かなり傾斜があり高低差がはっきりしているので、男性であっても前の人がステージと被るということは少なそうです。

後方席でもステージまでの距離感は結構近く、オペラグラスなしでもしっかりと見えるほど。逆に、近いからこそオペラグラスを覗くんだという意見もよくわかります。

これまで公演した感覚では、前の人とも被らずステージ全体を一望できK~N列が個人的にはおすすめです。

ミュージカル『ETERNITY』感想まとめ

私の中で巻き起こった『ETERNITY』愛はとどまることを知らず、行くたびにリピータチケットを買い、結局全4組のブルードットとカイパーの組み合わせを制覇することになりました。

ミュージカル好きではない人からすると、「同じ公演4回見ても面白いの?」と聞かれますが、断言できます。面白いです。

ミュージカル『ETERNITY』は特にそれが顕著で、劇場じゃないと体感できない音楽とか、その日だけのアドリブとか、観客の空気感まで、ひとつとして同じ公演はありません。

公式HPのあらすじは少し難解ですが、実際に見てみるとそれほど難しいストーリーではなかったので、初めてミュージカルを見る人にも本当におすすめしたい作品だと思います。

カイパーのグラムロッカーとしての未来が、ブルードットの過去かもしれないし、再び孤独感に苛まれたブルードットの未来が、カイパーにとっては過去の孤独感だったかもしれない。

マーマーという時の存在を隔てて姿が重なった2人は、どうつながったのか。単純に未来と過去では分類しきれない繋がりがあるように感じ、これは考えがつきません。

グラムロックスターになるという夢をかなえたカイパーも、いずれはブルードットのように人々の記憶から消え始めてしまう可能性もあります。そう考えると、単純にブルードットが過去、カイパーが未来と分けられるものでもなくて、円を描いて循環している時の流れみたいな要素があるのかもしれません。

いずれ時代は変わり日々移り変わっていく。そんな流動の激しい悠久の時の中で、「永遠でありたい」と曲を歌い残したブルードットの光は、60億キロメートル先のカイパーまで届いた。マーマーが2つの時空をひとつのステージの上でつなげたことで、2人はお互いに孤独じゃないと知り、グラムロックで音を紡いだと言う結末が、ミュージカル「ETERNITY」で人を魅了する所以なのかなともいます。

単純に音楽自体も素晴らしいので、バンドメンバーの演奏と出演者の歌声にも酔いしれます。どこを切り取っても傑作のミュージカル。こけら落とし公演で日本初演で前評判もなかった作品に出会え、いちミュージカルファンとして熱狂できたことが嬉しいです。

1 2
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事の監修者

ユーウォッチを運営する株式会社GEARのライターです。
日本語学を専攻した知識とエンタメ愛を持って、分かりやすく誠実な執筆と正確な情報発信を心がけています。

目次