御景ゆずきは市立賽河原第四中学校に通う中学3年生で、親元を離れて一人暮らしをしている少女。同級生かつ親友である高杉秋恵と共に、普通の女子中学生としての日々を送っていたが、ある日から不思議な現象に遭い始める。それは怨み言を書いた相手を地獄送りにする、地獄少女に関わるものだった。一方、霊となっていた元地獄少女の閻魔あいは、地獄少女の責務を引継づかせるために、ある人物へ憑依しつつ責務をこなしていた。その人物とは他でもないゆずきで……？賽河原市であいの憑代となったゆずきは、どのような運命を辿っていくのか。

「地獄少女 三鼎」は、人間の怨みが存在する限り現れる地獄少女・閻魔あいの物語の第3弾です。前作よりも深く人間の“業”を掘り下げ、一度姿を消したあいが少女・ゆずきに憑依し、再び姿を現します。あいがなぜゆずきを選んだのか、その理由が描かれています。大人気ミステリーホラーの続編で、人間の心の闇と向き合う物語が展開されます。