南米のクカラチア共和国。日本人ハンターのリョウは、悪魔の乗り移った獣として恐れられているバギと一戦を交えるべく、少年チコを案内人として奥地へと向かっていた。その最中、チコにバギのことを問われたリョウは、バギとの因縁を回想し語り始める…。

「大自然の魔獣 バギ」は、手塚治虫が原案から色指定まで一人で9役をこなした作品で、遺伝子組換えをテーマに描かれています。物語は、日本人ハンターのリョウの回想から始まり、新生物バギとの数奇な運命を描いていきます。この作品は、「24時間テレビ・愛は地球を救う」第7回のTVスペシャルとして放送されました。リョウとバギの交流を通じて、生命の尊さや遺伝子操作の問題点を考えさせる作品です。