昭和20年、敗戦により日本人が退却を始めた満州の片隅。年老いたオオカミは最後のエサにしようと日本人の一団をつけ狙っていたが、敵から逃げるうちにひとりはぐれた4歳の女の子・キクになつかれてしまう。やがて、オオカミはキクが病気だと気付く…。

「戦争童話集「キクちゃんとオオカミ」」は、2002年に放送された反戦をテーマにしたスペシャルアニメです。野坂昭如の「戦争童話?年老いた雌狼と女の子の話」を原作とし、家族とはぐれた少女と老狼の感動的な物語を描いています。少女が元気になり、再び歌を聴かせてくれる日を夢見て、老狼は涙を流します。この作品は、戦争の悲劇を通じて、人間と自然の共生を問いかける深いメッセージを持つ作品です。