"Gimme Danger"は、映画界のアウトサイダー、ジム・ジャームッシュが監督を務め、パンクの神様、イギー・ポップが率いたバンド、ザ・ストゥージズの軌跡を描いたドキュメンタリー映画です。67年に米国ミシガン州で結成され、プリミティブで攻撃的なサウンドとイギーの過激なステージングでロックの概念を破壊し、デトロイト・ロック・シーンを牽引しました。しかし74年にはバンドは自然消滅し、評価を得ることはなく、残したアルバムはわずか3枚でした。しかし、その後のパンクロック・バンドや後世の名だたるバンドたちが影響を公言し、パンク、オルタナティヴ・ロックの出発点として再評価され、2010年にはロックの殿堂入りを果たしました。この映画は、その華々しくも混乱に満ちた歴史を、メンバーと本当に近しい関係者にのみ取材をする方法で描き出しています。