女の中にいる他人

田沼百合子はふたりの子供に恵まれ、夫の和男と義母の初江と共に平穏に暮らしていた。ある日、夫の友人・楠本将文の妻・沙織が絞殺される事件が起こる。沙織と浮気をしていた和男は、百合子に沙織を殺したのは自分だと告白し、警察に自首しようとするが…。

「女の中にいる他人」は、平凡な主婦が家族を守るために別の顔を持った女へと変貌するクライム・サスペンスです。1966年に公開された成瀬巳喜男監督の心理サスペンスの傑作を、瀬戸朝香主演で現代版のドラマにアレンジしました。尾美としのり、石黒賢、木野花ほか、演技派俳優が共演し、視覚的な魅力と深い人間ドラマが描かれています。主婦の日常から一変、家族を守るためにはどこまで変われるのか、その過程と結末に目が離せません。