再び土地価格が高騰し始めた東京。辻本拓海（綾野剛）はハリソン山中（豊川悦司）と名乗る大物不動産詐欺師グループのリーダーと出会い、「情報屋」の竹下（北村一輝）、なりすまし犯をキャスティングする「手配師」の麗子（小池栄子）、「法律屋」の後藤（ピエール瀧）らとともに、拓海は「交渉役」として不動産詐欺を働いていた。次のターゲットは過去最大の100億円不動産。地主、土地開発に焦りを見せる大手デベロッパーとの狡猾な駆け引きが繰り広げられる中、警察が地面師たちの背後に迫る。騙す側と騙される側、そして地面師を追う刑事。三つ巴の争いは、度重なる不測の事態の果てに、狂気と欲望にまみれた地面師グループの間に亀裂を生じさせ、拓海の「過去」とハリソンの「因縁」を浮き彫りにしていく……。

「地面師たち」は、100億円を賭けた地面師詐欺の衝撃的な裏側を描くクライム・サスペンスです。豪華な実力派キャストが織り成す狂気のキャラクターたちが、緊迫感あふれるストーリーを展開する。土地を金に変える地面師、巧妙な手口にハマるデベロッパー、そして詐欺師を追う警察という三者の欲望が交錯し、土地に狂わされた登場人物たちが織りなす泥臭い騙し合いが繰り広げられます。リアリティ溢れる映像表現は、視聴者を一瞬たりとも目が離せない緊迫した世界へ引き込み、ギリギリの心理描写が緊張感を高めます。命懸けのサスペンスが展開される中、彼らの欲望と葛藤が絡み合い、予測不可能な結末へと導くでしょう。