前半はかなり退屈。演技しているようでしていないような素人?の演者から出る突き刺さる台詞、嫌悪感にヒリヒリする田舎の人たちと都会人のリアルな対比の描き方。
しかし田舎の人たちもほぼ移住者なので結局は都会の人間たちのいざこざなのだ。自然はそれを見透かしている。主人公の娘だけが澄んだ存在で、穢れを知らない。行方不明になった娘を探してくれた都会人を主人公は絞め殺す。そこに前振りもないし、動機も何も分からない。説明されない。いきなりはしごを外されたような不安感を覚えるが「でも、分かり合えないならこうなるよな」と謎の納得もある。不思議な余韻の残る映画。
2025.06.24 投稿