柳田豪太、42歳。売れない脚本家で収入もなく、浮気するような勇気もなければ風俗に行くような金もない。性欲を処理するためには妻とするしかないのだが、妻のチカにお願いすることが空よりも高いハードルとなっている。日中働いているチカの代わりに不登校気味の息子・太郎の面倒を見ているがそれもチカには「当たり前だろうが」と一蹴されてしまう。豪太はあの手この手を使ってセックスしようと奮闘するが、チカはそんな豪太をとことん罵倒する。「したい」夫と「したくない」妻、夜の営みをめぐる攻防戦の結末やいかに…。

「それでも俺は、妻としたい」は足立紳の小説を原作としたドラマ。売れない脚本家の夫が、セックスを拒否する妻に対して、さまざまな手段でその気にさせようとする様子が描かれます。情けない夫と鬼嫁の夫婦関係は、少し生々しさはありながらも、笑える部分も多々あります。セックスレスから変化していく過程で、夫婦愛を感じられる作品です。