難波金融伝　ミナミの帝王12　消えない傷跡

西村は、大阪ミナミで評判の料亭「鴨安」で花板を任されていた。しかし、2代目の利益優先の経営方針に反発した彼は、借金を負わされた上に、ヤクザにナイフで利き手を刺され、包丁が握れなくなってしまう。事情を知った銀次郎は西村に借金を用立てるが…。

「難波金融伝　ミナミの帝王12　消えない傷跡」は、卑劣な経営者によって店を追い出され、借金を負わされ、利き手を傷つけられた板前のために、主人公・銀次郎が立ち上がる物語です。板前の事情を知った銀次郎は、悪徳経営者を手玉に取り、株式の抜け目を突いたキリトリを断行します。その男気と頭脳に観る者は改めて感服します。銀次郎の一肌脱ぐ姿を描いた、人間ドラマとしても楽しめる作品です。