トリコロール/青の愛

自動車事故で愛する夫と娘を失ったジュリー。自らも身体と心に大きな傷を負った彼女は生きる意欲をなくし、思い出の詰まった屋敷や財産を処分して新たな生活を始めようとする。そんななか、ジュリーは夫が生前隠し通していた“公然の秘密”を知り…。

「トリコロール/青の愛」は、クシシュトフ・キェシロフスキ監督が手掛けたトリコロール3部作の第1弾です。フランス国旗を構成するトリコロールの青（自由）をテーマに、愛の喪失と再生を描いています。青いファイルや青いプールなど、青を基調とした映像の美しさが際立つ作品です。物語は、深い悲しみと絶望から自由へと向かう主人公の心情を、繊細かつ力強く描き出しています。