客が次々と失踪していると噂されるカフェを、週刊誌記者の榎木田が訪れる。彼は客を装って女主人のマリコに話を聞き、ついに彼女が自殺志願者を募っているという事実を掌握。彼女は楽に死ねる錠剤と引き換えに、志願者に対してある条件を提示するが…。

「迷宮カフェ」は、客が次々と失踪する謎のカフェを舞台に、命の大切さを優しく伝えるミステリードラマです。帆根川廣監督の長編第2作で、「エンプティー・ブルー」で注目を集めた彼の手腕が光ります。人里離れたそのカフェで繰り広げられる「骨髄移植」をめぐる人間模様を、サスペンスとユーモアを巧みに交えて描いています。観る者に深い感動と共に、人生とは何か、命とは何かを問いかける作品です。