昭和初期の浅草。上野の博覧会場建設工事を請け負った鳶政一家。しかし、阿久津組が工事の利権を譲れと横槍を入れてきた。鳶政組頭の花田秀次郎は、阿久津組による度重なる邪魔立てに耐えていたが、工事現場に放火され、ついにドスをその手に握る。

「昭和残侠伝 血染の唐獅子」は、高倉健主演の任侠映画シリーズの第4弾で、男の矜持を胸に刻み、唐獅子牡丹がドスを抜くストーリーが展開されます。東映任侠路線を支えた名匠・マキノ雅弘が監督を務め、彼の特色ある演出が光る作品です。また、「日本侠客伝」（第1作）をセルフリメイクしたかのような作風で、マキノ節の醍醐味を存分に味わうことができます。