太平洋戦争末期の戦艦大和による天一号作戦の生き残りで、今は漁師として働いている神尾のもとに、当時の上司で友人だった内田の養女、真貴子が訪れる。彼女は内田が先日亡くなり、自分の骨は大和の沈没場所に散骨してほしいと遺言したことを話す。神尾は船を出すことを了承し、戦時中を思い出す。無謀と知りながら水上特攻する大和は、米軍の航空機により沈没する。神尾は、沈みゆく大和から親友の哲也や上司の森脇の助けにより、奇跡的に救助されたのだ。神尾は内田も生き延び、15人の孤児を引き取った様子を真貴子から聞く。そして再び戦争の悲劇を思い出し涙するのであった。

「男たちの大和/YAMATO」は、日本海軍史上最強の戦艦大和とその乗組員たちの壮絶な運命を描いた作品です。約6億円を掛けて造られた原寸大の戦艦大和セットは、映画的効果を最大限に引き立てます。特に、米軍機からの猛烈な攻撃を受ける大和の最後の戦闘シーンは、俳優陣の熱演と相まって圧巻の出来栄えとなっています。この作品は、戦争の悲劇と英雄的な人間ドラマを描き出し、観る者の心に深く刻まれます。