台風家族

2008年・栃木で起こった銀行強盗事件。鈴木小鉄(草彅剛)の両親は、この事件の犯人だ。両親は、盗んだ2000万と共に行方をくらまして10年がたった。この日、死亡宣告を受けた両親の葬儀のため、こどもたちが実家に集まった。事件のせいで人生の歯車を大きく狂わされた彼らは、それぞれ事情を抱えていた。久しぶりに顔を合わせた兄弟だったが、三男の千尋だけは姿を現さなかった。いつまでも顔を出さない三男がいないまま、兄弟たちは鈴木家の財産分与の話を始める。彼らは葬儀のためではなく、この財産分与がメインで集まったのだ。揉める財産分与の行方と、本当の家族の形とは…。

「台風家族」は草なぎ剛主演の作品で、世界一クズな一家が親の財産分与を巡り、一大騒動を巻き起こす物語です。『箱入り息子の恋』の市井昌秀監督が12年間練り上げたオリジナル脚本を映画化し、ブラックなユーモアが随所に散りばめられています。家族それぞれが抱える想いを知る過程で、観る者に深い感動を与えます。