愛の小さな歴史　誰でもない恋人たちの風景vol.1

心に悲しみを抱くユリは、亡き妻を忘れられない古本屋の店主・トモさんの妻になった。同じ頃、トモさんの幼馴染みのリュウタは、父の遺品の中にある詩集を発見する。やがてユリとリュウタは強く惹かれ求めあうが、それは彼女とトモさんの別れを意味していた。

「愛の小さな歴史　誰でもない恋人たちの風景vol.1」は、停滞した人生から脱却しようとする女性の姿を描いた作品です。主人公は、新たな人生を踏み出すきっかけとなる男性と出会います。監督は越川道夫で、彼の作品『アレノ』や『海辺の生と死』でも見られる、男女間の不確かで濃密な情愛が描かれています。主演の瀬戸かほは、アンニュイな存在感を放ちながら、2人の男と情を交わすユリを体当たりで演じています。この作品は、人生の新たな一歩を踏み出す勇気と、人間の深い情愛を描いた感動的なドラマです。