ある休日、ある恋人同士の物語。何気ない日常、いつも通りの会話の中に垣間見える“言葉にしがたい感情”。恋人たちは普段と変わらぬ時を過ごしながら、普段とは違う別れに向かって時を進めていく。そしてそこにはただ、美しい水の情景が広がる。

「水面は遥か遠く」は、若手映画監督・石橋夕帆が描く、いつもと変わらぬ尊くてかけがえのない時間をテーマにした作品です。2度と戻れない時間を繊細に描き出し、そのみずみずしい感性が光る短編映画となっています。ショートショートフィルムフェスティバル＆アジア2017で「ミュージックショート部門奨励賞」を受賞した作品で、観る者の心に深く響くメッセージを込めています。