太平洋の翼

昭和19年6月、制空権を失った日本海軍の前途は暗かった。大本営では特攻攻撃の気運が高まっていたが、千田航空参謀は新鋭機・紫電改の完成と共に精鋭パイロットを集め、制空権を奪い返すことを主張。やがて、優秀な3人の搭乗員を四国松山基地に集結させる。

「太平洋の翼」は、太平洋戦争末期に新造された戦闘機・紫電改の活躍を描いた特撮戦争アクションです。前半部分では、精鋭パイロットたちが集結するプロットが展開され、観る者の胸を躍らせるスリルが満載です。後半部分では、搭乗員3人の壮絶な最期が描かれ、戦争の虚しさが深く伝わってきます。特撮部分では、円谷英二の巧みな技術が存分に発揮され、その見事な演出が光ります。