飢えたライオン

ある朝のホームルームで、高校生・瞳のクラス担任が未成年への淫行容疑で警察に連行された。担任と性的な関係を持った相手が瞳だという噂が学校内で流れ、周囲の男たちは瞳を性の対象として見始める。そして、追い詰められた彼女は、自ら死を選択し…。

「飢えたライオン」は、フェイクニュースが溢れる現代社会の邪悪さを描いたサスペンス作品です。『子宮に沈める』の緒方貴臣監督が手掛け、情報の持つ“加虐性”を描いた衝撃作です。物語は、過激なニュースを作り出すマスコミと、それを消費し、無意識のうちに加虐に加担する視聴者の姿を描きます。中心となるのは、何度も殺される少女の姿。彼女を通じて、社会の歪みと人間の本質が浮き彫りにされます。