旗本退屈男捕物控 前編 七人の花嫁

旗本退屈男こと早乙女主水之介は南町奉行・早乙女備前守の嫡男ではあるが、日頃の横暴ぶりにより勘当されていた。そんなある日、松平出羽守が毒殺され、その犯人と目される濱田宗之助の家族から宗之助を見つけて救ってほしいという依頼が、彼に舞い込む。

「旗本退屈男捕物控 前編 七人の花嫁」は、市川右太衛門の十八番「旗本退屈男」シリーズの戦後初の作品です。物語は、松平家のお家騒動を巡る悪辣な策略に対し、退屈男が憤慨し、諸羽流青眼崩しで大暴れするところから始まります。この作品は2部作の前編で、チャンバラが解禁されたことで、右太衛門が見事な殺陣を披露します。その活躍は観る者を魅了し、邦画の魅力を存分に引き立てています。