明け方の若者たち

明正大学の近くの沖縄料理店には、内定が決まった学生たちが集まっていた。僕は勝ち組だと騒ぎながら宴会を開くみんなに気後れしていた。ふと見ると同じように退屈そうにしている彼女がいた。帰るために席を立った彼女が、携帯が見つからないから電話をかけてほしいと声をかけてきた。無事に電話が見つかった彼女は店を出ていく。しばらくすると彼女からメールが届いた。彼女の誘いに乗って店を出る僕。公園でハイボールを飲みながら話す僕は、すっかり彼女に一目惚れしていた。2つ年上の彼女の勢いに押されて一夜を共にした2人。僕と彼女の恋の行方はいかに。

「明け方の若者たち」は、若者たちの“2度と帰ってこない人生のマジックアワー”を描いた青春ドラマです。カツセマサヒコのデビュー作を松本花奈監督が映画化し、リアリティが胸に迫る作品となっています。主演の北村匠海をはじめ、黒島結菜ら若手実力派俳優陣が等身大の若者をリアルに演じ切り、観る者の心に深く響きます。この作品は、一瞬の輝きを追い求める若者たちの姿を描き出し、その生きざまに共感を覚える人も多いでしょう。