敗戦国・日本ではまだ混迷が続いていた1948年1月26日。帝国銀行椎名町支店に都の防疫班の腕章をつけた男が現れ、GHQの命令だといって予防薬を飲むように指示。実は、その薬は毒薬で、男は現場にいた行員を殺害して現金や小切手を強奪しようと企てていた。

「帝銀事件 大量殺人 獄中三十二年の死刑囚」は、戦後最大の犯行とされる帝銀殺人事件の真相に迫る実録ドラマです。全編にわたりナレーションが入り、ドキュメンタリータッチで事件の経緯とその後の捜査を俯瞰的に描き出します。田中邦衛が演じる執念の刑事が、犯人と見立てた男を追い詰めていく様子が描かれています。事件の真相を解き明かすための刑事の努力と、犯人とされた男の苦悩がリアルに描かれており、視聴者を引き込む作品となっています。